■周辺の様子
三ツ池公園は,その名の通り三つの池を中心とした公園でそのまわりを山に囲まれています。住宅街のなかにある公園なので,特別珍しい鳥はいませんが,ソメイヨシノを中心とした約1000本の桜がとても見事な公園です。
この公園には毎年桜の咲く時期に撮影に行き,桜とシジュウカラや,桜とヒヨドリなどの撮影をします。一番のお勧めはやはりこの時期です。また,冬にはカモが集まってきます。キンクロハジロ,ホシハジロ,オナガガモ,マガモなどが見られます。
また,カワセミもこの公園の人気者で必ず撮影している人がいるので,すぐわかると思います。
その他の鳥たちは山の林の中に入っていくと見られますが,シジュウカラ,ヒヨドリ,ムクドリ,オナガ,コゲラ,メジロ,ツグミなどが主なところで,コジュケイの声を聞いたことがあるのですが,視認はしていません。
■撮影ガイド
気楽に散歩に行くような気分で撮影に行くので,長いレンズを持っていくことは,ほとんどありません。すぐ目の前の桜の木に鳥達が集まり,一生懸命桜の蜜を吸っているので,短いレンズで充分です。
カワセミの写真はここでは撮影した事はないのですが,500mm程度でとどくと思います。ただ,おそらく日陰になっている時間が長いと思われるため,デジカメの場合は感度を上げて撮影しましょう。
カモたちは,公園に散歩にきた人たちがよくエサをやっているので,間近で見られます。図鑑写真の撮影などにはもってこいの場所です。作品的に仕上げるためには都市公園の池の大半がそうですが,池の水が緑色なので,これをどうするかにかかってきます。逆光気味に撮影して色を飛ばしてしまうか,アンダー気味に撮影して深緑〜無彩色に持っていってしまうなどの手段をよく使います。
池の周りはぐるっと一周まわれるので,光線状態は好きなように変えることができます。
■ひとこと
桜の時期がお勧めですが,当然ながら花見の人たちで大変な混雑となります。満開時の土日は普段サッカーグランドになっているところが臨時駐車場になりますが,それでもすぐ満車になってしまいます。人が多いと撮影もできないので,私は早朝に訪れ午前9時か10時には帰るようにしています。
カワセミは池のほとりの枝によく止まっているようです。ここで撮影している人たちは,遊歩道の柵を乗り越えてカメラと三脚を枝のそばにセットし,リモート撮影しているようです。こういった撮影方法を否定するつもりは毛頭ありませんが,この場所に関していえば,立入禁止区域となっているところですので,ここでは柵の中に入らず,柵の外から撮影しましょう。
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